どうもTさんです。
本日5月18日に、「TOKYOハンドクラフトギターフェス」に行ってまいりました!
今回は、詳しくお話を聞かせていただいた「キワヤ商会さん」、「Purity Ukuleleさん」、そして「セイレン弦楽器工房さん」の各ブースのレポートとなります!
キワヤ商会
まずは言わずもがなのキワヤ商会さん。
先日はウクレレフリマに伺って試作品や海外版などの変わったものを拝見しましたが、今回も面白いウクレレを発見しました。
それがこちらの2本↓
まず驚くのが、Famousブランドなのに単板ボディであるということ。
スタッフさんいわく、この2本は試作品だそうで、FS-1、FS-5に集中している入門ウクレレユーザーへ向けて、選択肢を増やしてみたいとのこと。
特に上のスプルーストップのものは14Fジョイントとなっていて、それだけでハイフレットの弾きやすさが格段に向上していました。
私はこういったバリエーションがある量産品って好きなので、これからの展開に期待です♪
Purity Ukulele
Purity Ukuleleの家入さんのことは以前よりInstagram、Twitterでフォローさせていただいていて、いつかお話してみたいと思っていましたが、その望みが叶いました!
話に夢中でウクレレの写真を撮り忘れてしまったので、Purity UkuleleさんのInstagramの投稿を拝借いたします。
というわけで今回1番気になったのは、スプルーストップのこちらの2本。
これらの違いは12Fジョイントと14Fジョイントだということ。
実際に弾いてみるとその違いは歴然で、12Fジョイントの方は柔らかでふくよかな音色がするのに対して、14Fジョイントは硬めではっきりした音色でした。
ロングネックにすることによってウクレレのブリッジの位置が変わり、それに伴って音も変わるとは聞いたことがありましたが、実際に弾き比べてみてその差がよくわかりました。
また、家入さんの作るウクレレの特徴として、弾く人に(物理的に)優しいということです。
手にとってみるとよく分かるのですが、展示していたウクレレはどれもボディの角が丸っこくなっていて、触り心地が良かったです。
特に上で紹介した2本については厚めのトップ材をボディに組み込んだ後、ブリッジ裏を削るとともに表の端もいつもより丸く整形され、ひときわ持ち心地の良いウクレレとなっていました。
指板の部分もフレットの端がしっかり埋め、スライドした際の引っかかりがないように整形しているとのことでした。
そんなオーナーに優しい家入さんのウクレレ、みなさんも機会があればぜひ手にとっていただきたいです。
セイレン弦楽器工房
セイレンさんはいつものように(?)興味深いウクレレをたくさん展示されていました。
まずは一通りご覧ください↓
ウイスキー樽オークによる1本
樽の湾曲した木材から製材し、まっすぐに直したそうです
仕上げはナチュラルフィニッシュとのことで、
オークの風合いと相まって木のぬくもりが感じられ、
音も柔らかでした
こちらはヴィンテージマホガニー製で、拭き漆仕上げ
拭き漆は塗膜が薄くなるため、鳴りが損なわれないそうです
見た目もセミグロスで大人っぽいですね~
ブラックラックリンバでの1本
木材が緻密だそうで、ハリのある明るめな音色でした
リンバというのはコリーナ材の別名(?)なようです
背中で語る1本!
黒柿にも似ていますが、こちらはブラックアンドホワイトエボニーと言う木材だそう
調べてみるとエボニー(黒檀)がそもそもカキの木の一種とのことでした
どうですか~
いやもう珍しい木材ばかり目にするブース。それがセイレンブース。
って感じですよね。
セイレンのウクレレは以上のように様々な種類の木材を用いつつ、ビルダーの高橋さんによって超高品質なウクレレとして仕上がります。
なので、木材による違いが如実に現れるんですよね。
触って弾いて比べて、大変楽しいブースでした!
続いて特に気になったものを紹介していきます。
こちらはT’sウクレレブランドより、ジリコテ製の1本
硬い木材とのことで音も硬めでしたが、ローズウッド製ウクレレの金属っぽい感じの音よりは柔らかな音で、ふくよかな音色でした
キューバンマホガニーという超希少木材による1本
ネットで調べると、他のマホガニーはこのキューバンマホガニーの代用材であり、これこそ本物の元祖マホガニーであるとのこと
音も大変はっきりとした音が鳴るのですが、
決して軽くはなく、深みがある音色でした
こちらはイエローシダートップ、バックとサイドはハカランダの1本
トップが針葉樹材でその他がローズウッドという、ギターでよくある構成
その構成のためなのか、クリアで癖のない音色でした!
そして最後に紹介するのがこのバリトンサイズ×スチール4弦
チューニング的にも弦的にもほぼギターなのですが、4弦というだけで私にとってはかなりとっつきやすい笑
実際手に取ると何となく弾けてしまうんですよね(そりゃそうか?)
鉄弦によって生まれるギターらしい音色もやっぱりかっこいいですね
音色を聞いてみたい方はビルダーの高橋信治さんによる演奏をどうぞ↓
おまけのお土産、孫の手
柔らかなしなりが、極上のかき心地を生みます
真ん中を細くしたり、孫の「手」の部分を薄くしていたり、さすがセイレンさん手間ひまかけてます(^^)b
今回セイレンブースではウクレレの説明のほか、製作および仕事の様子や値段設定についてなど、様々なお話を伺うことができました。
いわく、こういったイベントでの購入が1番お買い得とのことなので、今後ともセイレンさんの出展するイベントは要チェックですよ~
おわりに
今回は「TOKYOハンドクラフトギターフェス2019のウクレレブースレポート!キワヤ商会&Purity Ukulele&セイレン弦楽器工房」と題して、ハンクラのレポート記事をお送りしました。
こういったイベントでは各ビルダー、メーカーのとっておきの商品、作品が見られますし、買えることもあります。
ぜひ今後ともウクレレイベントは積極的にチェックして足を運んでみましょう!
ただでさえウクレレに偏ってるレポートなのにさらに3ブースのみの紹介というヘンテコ記事になってしまいましたが、内容はその分濃くなったと思うのでご容赦ください。
様々な質問に答えてくださり、ブログへの掲載や写真の撮影を快諾してくださった各ブースの皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。
それではまた!
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